山猫メリのスケッチブック

ネコ、時々山登り、たまにスキー、外遊び大好き。

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Posted by meriko on  | 

セキのことを話そう

セキ・・・
セキが亡くなって随分経つけど、思い出すとまた泣いてしまう。
しっぽの長い美しい猫、とても賢い子だった。
決して膝の上になんか乗らない、けれど誰にでもなつく子だった。自分で社会性を身に付けていったセキ。


セキ食器戸棚

釧路に住んでいた時の夏の朝、古い社宅の石炭置き場でミルクティー色の仔猫を見つけた。背骨を挟んだ背中の両側に大怪我をしていた。怪我は化膿してひどい臭いだった。すぐ病院に連れていき一命を取り留めた。

退院してうちに戻ったとはいえ、仔猫の背中は大きく皮膚が剥がれて赤い肉が剥き出しだった。一度外に出したが、中に入ろうとして仔猫は小さな両手でかたい窓の引き戸を開けるのだった。そんな子を外に置くことはできない。

さてどうしたものやら。その頃うちにはメリというチンチラがいて、これ以上社宅に猫を置くことはできない。Oniは会社の朝礼で貰い手を募ったけど、怪我をした猫なんて貰い手がなかった。
そして石炭置き場にいたので、セキという名前をもらってうちの娘になった・・・
先住のメリは遠慮知らずのセキを嫌がったが、そのうち渋々ながら受け入れてくれた。
メリが亡くなったとき、ペットロス症候群に陥らなかったのはセキのお陰だった。

背中がちょっと凹んでるのは、怪我の痕に毛が生えなかったせい。
セキ・フォンデュー

思えばいろんなエピソードのあるセキ。
狩りが得意だったが、これにはほんとうに困った。庭で野鳥を見つけ、くわえて得意げに見せに来る。
「上手ねぇ、セキはほんとに上手!」と褒めちぎる。安心してポロッと離したところですかさず取り上げ、エプロンのポケットに隠す。そうして野鳥を離してやることが何度あったことか。
コムクドリの幼鳥を持ってきて、支庁の野生生物保護課に持って行ったこともあった。

他にも消防署出動事件、網戸事件、借り上げ社宅追い出され事件、ツバメ(がセキを)襲撃事件・・・


釧路から岡山へ、そして苫小牧へと何度も引っ越したが、セキはどこでも馴染んだ。
一度も行方不明にならなかったし、外泊もしなかった。本当に利口なネコだった・・・

IMG_0002.jpg


9歳になった頃、病気が見つかった。
腎臓の病気はネコの持病だそう・・・
なぜもっと早く気付いてやれなかったんだろう・・・とても生命力の強い子だったが、病気には勝てなかった。

次第に弱っていくセキを見守るしかなかった。ネコの腎移植があれば助かるのにと獣医師に言われた。
映画になったティーブンキングの小説「グリーンマイル」の「コフィーの手」があればいいのに、と思った。
もしかしてこれは夢かも知れない。夢ならいいのに!
目が醒めて「ああ悪い夢見たよ〜」と言えたらと、何度思ったか・・・

風の匂いを嗅ぐセキ(クリックしてください)。
okayama-seki.jpg


社宅住まいだとネコも気兼ねだからと家を建てた。セキが思いっきり走り回ることができる広い庭と木の家。
新築している間一度、病気の進んだセキを連れてきたことがある。
セキはよろよろと庭を歩いた。
「ここでみんなで住もうね。元気になって走り回ろうね」

でももうかなわなかった。

家の引き渡しの1日前、セキは天国に旅立った。

セキの遺骨を私たちはどうしても庭に埋めることができなかった。
冬、北海道では庭は凍土になる。外が好きだったセキだけど、寒いのは可哀相だもの。
ずうっとそばに置いたままだった。

それからどうしてもネコを迎え入れようという気にならなかった。
何年も過ぎた。
ある年の運命のようなバレンタインデー、白黒の痩せた仔猫が迷い込んできた。
それがクークー。

もうセキも許してくれるだろう・・・
クークーがうちの子になってしばらくして、私たちはやっとセキを庭に埋葬した。ハルニレの木の下に・・・
お墓にはサクラソウをたくさん移植した。セキが走り回るはずだった庭・・・

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Category : ネコ
Posted by meriko on  | 4 comments  0 trackback

-4 Comments

春日 says..."セキちゃん。。。"
なんか不思議な雰囲気の魅力的なネコさんですね~!
すごく美猫さん(*^^*)
メリさんが、セキちゃんのコトを想うと今でも涙が出る...と、ときどき
書かれていたので、よほど絆が強い特別なネコさんだったんだろうな~
と思っていました。。。

美しく賢く、ヒトの気持ちに寄り添える、本当に素敵なネコさん♪
エピソード満載ですね~!!
バレンタインデーのプレゼントはきっとセキちゃんからのメッセージ
ですね~(o˘◡˘o)

これからも少しずつでいいので、セキちゃんのお話、聞かせてください☆

2013.02.16 01:27 | URL | #- [edit]
チップママ says...""
釧路にいた頃、メリちゃんのことは息子が触ろうとしても逃げられてしまったような記憶があります。セキちゃんの名前も良く覚えているのですが、会ったことがあるかどうかは、霧の中の記憶になっているみたい・・・
お話だけを聞いていたのかもしれませんねi-101

新しいお家でもきっとセキちゃんはきっとメリさんのことを見守ってくれていますよ。
腎臓の病気・・・チップも最後は腎不全で家で毎日点滴していました。うちは遺骨はまだそのまま、チップのいたリビングにあります。
2013.02.17 18:03 | URL | #8gfOIHpU [edit]
meriko says..."Re: セキちゃん。。。"
春日さん、ありがとう。
なんかね、こうやって話して良かったと思います。
救ってやれなかったという辛さはきっとずっと引きずっていくでしょうけど。
利口なネコだったので、敬意を込めて「セキさん」とか「セーさん」とか呼んだりしてました。
アホやね♪
またセキの話を聞いてくださいね。
2013.02.18 15:15 | URL | #- [edit]
meriko says..."Re: タイトルなし"
チップママさん
チップちゃんも腎不全でしたか・・・
小さな腕に点滴は辛かったでしょうね。
セキも点滴用の針は入れっぱなしだったので、絆創膏を剥がそうとしてましたよ。
遺骨をなかなか手放せない気持ち、痛いほど分かります。
友達にも諭されましたが、結局は時間がかかるのですよね。
チップちゃんも愛されたのですね…会ってみたかったです。
2013.02.18 15:23 | URL | #- [edit]

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